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2011年8月25日木曜日

さまざまな角度から物事を洞察し理解しようとせず、一つの観点からのみで判断することは、バイアスがかかり危険である-ハーバート マーシャル マクルーハン

さまざまな角度から物事を洞察し理解しようとせず、一つの観点からのみで判断することは、バイアスがかかり危険である(A point of view can be a dangerous luxury when substituted for insight and understandeing.)」 -ハーバート マーシャル マクルーハン




上記の言葉はコミュニケーション専門家であるハーバート マーシャル マクルーハンの言葉です。

2009年頃から調査を行なったIDC Japanでは、とても興味深い内容を発表しています。


主題は「洞察力」。


洞察力は成長企業の競争の差別化のためには不可欠な手段としている。

IDC Japanの2009年12月に行なった国内企業の1,100社に対してビジネスナリティックス(洞察)力の調査を行なったそうです。



調査内容はビジネスアナリティクス力を5段階レベルで集計している。

1.日常業務としの活用

2.ビジネスの評価と測定に情報を活用し業務改善に活用

3.全社統合型の情報活用、統合された業務管理の実施

4.ビジネス改革と人材生産性の促進による経営強化

5.戦略的俊敏性と差別化の創造

「2010年国内注目EAソリューション市場ユーザーニーズ動向調査 から抜粋」

内容を結果を読んでみると、ジャンプアップを目指している企業の多くが洞察力(ビジネスアナスティクス)を重要視しているのがわかる。


ハーバル マーシャル マクルーハンが言うように、一つの観点からのみ判断することは、

バイアス(1 : 1の客観的考察を防止するこひいき)にかかり危険である。

とは、多角的に情報を見て、理解することが必要である。 この土壌が企業の中にあるか、ないかで

差別化にもつながってきていると見ていいのかもしれない。


最も競争力のない企業と最も競争力のある企業を比較したら、洞察力に長けている、ということが会社の社員の正しい判断や行動に約2倍もの差をつけているそうです。


最も競争力のある企業と比較して、最も競争力のない企業の場合では、データ共有の管理ができていないと見なされる頻度は2.5倍になるといいます。


洞察力つまり物事のインサイトを見抜ける力が、企業の中にどれだけあるかが今後の企業成長に影響を及ぼしというのがわかると思います。


最近、テレビではクラウドという言葉がよく出てきますが、個人レベルでは意外と自然にクラウドの恩恵をもらっているように思う。

Googleが提供しているGmailもいわばクラウドですし、自然と便利な方法=クラウドになってきているような気もします。

しかし、そのクラウドを会社の業務で使っている企業は割と少ないですね。


会社の決定権を持つのは、経営者である代表・社長ですが、その決定が上記の洞察力に長けているならば、最適に判断ができると思います。

その前にそのような適切に判断できるデータを持っているどうかが大事だと思います。


つまり、ジャンプアップを望んでいる企業の多くは、優れた洞察力による意思決定を徹底して管理する方向に向っているということです。


意思決定についての議論の多くは、上級管理者だけが意思決定をする、または上級管理者だけが重要だという思い込みがある。これは危険な間違いである(Most discussions of decision making assume that only senior executive make decisions or that only senior executives'decisions matter. This is a dangerous mistake.)」-ピータードラッカー


ドラッカーがいうように従業員の目指す姿は、自分がその当事者であるとの意識がとても大事ではないかと教えてくれます。


また、むしろ経営者側から、優れた洞察力を持てるように育てることが大事であるとも取れますね。


洞察力を持つ環境というのは、その物事を観察することからしかはじまりません。


組織の中にお客さまが、顧客がどれだけ近くに存在しているのか。


ペルソナ・シナリオ法では、顧客の代表モデル・ペルソナを事業展開で利用するのに、興味深い方法をとっています。


確実な顧客データの中から5人をピックアップし、インタビューを行ないます。
その時のインタビューアーの気持ちは、師と弟子の関係の「弟子」の状態に努めます。


その師となるお客様の行動の一つ一つを質問し、なるべく自然体で受け止めることをします。


そうすることでインタビューアーは自然と洞察力が備わってきます。


目的はお客様の代表モデルをつくることですが、その過程の副産物として、社員の中に顧客のマインドが自然と入っていくことができるということです。


それからKJ法などで、顧客の行動と性格などを分けて、ペルソナを作り出していきます。


やっとの思いでその企業にとってのペルソナができました。


さて、そのお客様の代表であるペルソナをどのような形で、運営していていくかがもっと大事になります。

ペルソナを作ってからどうするの?との問いに、うまく活用できずに失敗しているケースもあります。


作る過程で生まれた顧客のマインドだったり、思い入れも時間が過ぎれば消えていきます。


成功している企業の方法としては、そのペルソナのポスターをつくり、そのペルソナの性格や行動パターンなどを、社員の目の届くとことにはったりすることが良いようです。


いわゆる情報のシェア(共有)の部分になります。ペルソナ制作にたずさわった人意外にも、組織として目指すお客様をお互いが共有していくことで、そのお客様への洞察力が芽生えてきます。


ペルソナをつくることは、お客様の言いなりになることでもありません。むしろお客様にとってその商品を使っていただいたりする近未来をお見せする手段でもあります。


それはドラッカーがいうような「われわれの事業は何か、ミッションは何か」という問いにこたえうる組織としてのデザイン。もしくはグランドデザインにもなります。


東京圏や関西圏では、この洞察力にもわかるように、なんのために、だれのために自分たちは存在しているのかを明確にする手法として、ペルソナ・シナリオ法が用いられています。


洞察力をアップすることが組織としてジャンプアップであるならば、顧客の心になって物事を判断できるデータをもっている組織は、社員教育も含め大ジャンプが望めると思っています。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。


ぺるそなスタジオの大隈は先日(2011年8月22日)、栃木放送の30分番組「鈴木智の栃木の元気!」に出演いたしました。


鈴木智の栃木の元気!テーマ:「ユーザー中心デザイン」
http://crt-radio.blog.ocn.ne.jp/suzuki/files/20110822genki.mp3

その時の録音がございますので、暇なときでもお聴きいただければ幸いと存じます。
18:55頃にECサイト制作のプレゼント的発言があります。ご興味がありましたらご連絡くださいませ。


貴社の戦略ドメインの中心にペルソナマーケティングを活用してみませんか。

ヘブライ語の話せるWEBディレクター 大隈広郷

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